親の命を支える椅子
けっして大げさではありません。
あなたの親が高齢になって座ることが出来なくなり、
寝たきりの生活になると身体の機能が低下し、
さまざまな弊害を引き起こします。
例えば心肺機能の低下、消化機能の低下、
骨粗鬆症、筋力の低下、床ずれなど
将来の大きな病気につながり、介護が必要となります。
何で寝たきりになるのか?
高齢で寝たきりの生活をしている人と、
高齢でも元気に過ごしている人との違いは
どこからくるのでしょうか。
それはそれまでに過ごして来た生活の違いです。
高齢になっても元気でいるためには
その人の生活が大きく左右します。
あなたがどのような生活をしているかで
日常生活の質が決まってきます。
寝たきりにならない生活とは?
脳梗塞などの脳卒中は、
寝たきりの大きな原因を占めていると言われています。
それらの引き金になる高血圧、動脈硬化、糖尿病
などの予防には日常生活に気をつけて
食事や運動、睡眠などをとり規則正しい生活をすることが、
生活習慣病を予防することになり、
寝たきりにならない一番の方法なのです。
本当にそれだけで
元気に過ごせるのか?
それだけでは無理です。
ある日有料老人ホームで生活しておられる女性から
こんな問い合わせがありました。
「散歩に必要な椅子を探していますが、ありますか?」
「申し訳ありません、
私どもには散歩に持って行ける折りたたみの椅子はございません」
「折りたたみでなくていいのですが、ありませんか。
なかなか見つからなくて困っています」
「折りたたみでないと、かさばって持って歩けませんよ。」
「いえ 持って歩きません。帰ってから使うのです。」
話が平行線なので,
お住まいの有料老人ホームにお伺いしてお話をお聞きしました。
「私は散歩が好きで、健康を維持するためにも
毎日ゆっくりと1時間ほどホームの周りを散歩します。
しかし帰ってきたとき座るところが無く、
一寸食堂椅子に座っているとお尻が痛くなってベッドに移り、
疲れもあり寝てしまいます。
それが悔しくてしかたがありません。
最近何をするのも面倒な気分になってきました。」
「お部屋にはソファーもあるし、
1人掛けソファーも食堂椅子もありますが、座れないのですか?」
「ソファーは座ると埋もれてしまい、起き上がるのに一苦労します。
ですからまた座わる気持にはなれません。
食堂椅子は肘も無いし、座が固いので
15分も座ると足がしびれて、
立っているか寝ているかのどっちしかありません。
結局楽なベッドで寝てしまい、夜が眠れなくなって、
最近毎日の散歩がだんだん億劫になってきました。
若いときは散歩から帰るとお茶を飲んで、
好きなテレビ番組を見て、
午後は元気に好きな趣味を楽しんでいましたが、
高齢になると座る事が大変なのです。」
この女性のように高齢であっても
元気で、毎日散歩を欠かさない人が
楽に座る椅子が無くて正しい日常生活を送ることが難しいのです。
高齢になったら病気になる?
高齢になると色々な病気になる可能性が高まってきます。
それは先ほどの女性のように元気なのに座る椅子が無い為に、ベッドで寝てしまう。
安静の弊害で骨粗鬆症、認知症になりやすい、
また骨粗鬆症になれば骨が弱くなりちょっと転んだだけで骨折してしまい、本当に寝たきりになってしまいます。
専門家のドクターは皆さんに、一生懸命カルシュウムの摂取とか、塩分を控えて魚類・植物性脂肪・食物繊維をとるなど食事に気をつけて、毎日体操、散歩など運動をすることを薦めますが、1日過ごす環境の中に自分の体を支えてくれる椅子が無ければ、すなわち自分の居場所が無ければ、
どんな良い食事をしても食後横になってしまう!
一所懸命体を動かしても疲れて横になってしまう!
これが病気でもないのに寝たきりになる始まりなのです
じゃ どうしたらいいの!
日常生活が正しく送れるように、座れる椅子を見つけて朝起きて夜寝るまで起きて生活することです。
椅子の良し悪しが一日の生活の質を大きくかえます。
これは椅子屋の戯言ではありません、本当に本当の事です。
例えば脳卒中で入院し、リハビリが終わって家に帰るとき、
ドクターが言います。
「家では寝ないで椅子に座って過ごしてください」とアドバイスします。
このアドバイスは100%正しいです。
一般の家庭では介護するのにも便利な、
また介護保険で安価に借りられる車椅子を椅子として使います。
しかし片麻痺の方が車椅子のビニールシートに座ると
姿勢が崩れて変形、拘縮や床ずれが発生してきます。
車椅子は人を運ぶ台車で椅子ではありません。
移動時間より座っている時間のほうがはるかに長いのです。
車椅子に長く座ることによってできた床ずれは座って直す事が出来ず、寝て治療をすることになるので廃用症候群になりやすく全身の機能がどんどん低下していく事になります。
では 車椅子の替わりに椅子に座れば解決するのかと言えば
そうでもないのです。
なぜなら一般の椅子は高齢者の為に作られた椅子ではないからです。
